そして夜は明け、朝になった。
平の予定の中では既に帰っているはずの時刻ではあるが、未だに客室から一歩も出れていないという体たらくである。
それもそのはず、彼の目の前には布団の上で四つん這いになった、肉付きの良い尻が二つ並んでいるのだから。
「俺か、親父か……好きな方から、犯してくれ」
犯してくれ、じゃないッスよ! いつからそんなMになったッスか、番長!!
フリフリと揺れる、ハリツヤ共に一級品の尻を平は睨み付ける。
……彼は彼でこの番長と呼び慕う男の尻で下着を持ち上げるほど勃起してしまっているのだから、金剛とある意味では同類なのだが。
「私が先でもいいぞ、順」
ああ、こっちはこっちで声が媚びてるッス……ちんぽにクる……
隣の尻より更に尻たぶが盛り上がったデカケツが平を誘う。
この分厚い尻たぶの間にある穴もくぱくぱと開いて誘っていることを、平は知っている。
何せ昨晩は息子がイラマチオを堪能している間、持ってきた極悪ディルドで尻穴をいじめ抜き準備していたのだから。
この好色ぶりだけは流石の平も落胆してしまった。漢らしくて格好いいと思っていた社長が、ぐちゃぐちゃと音を立てて雌になる準備をし始めれば無理もない話だが。
「譲り合いの精神とか無いんッスね……ハァ……」
呆れた風に言ってみるが、目の前の尻達にはそれが本心でない事は見透かされている。
確かに、何言っても勃ったままじゃバレるッスよね……
平は金剛の尻へ手を伸ばし、もっちりとした尻たぶを揉みしだく。
「じゃ、番長から行くッスよ。あーでも、その前に」
布団に転がっていたディルドを拾い、ローションを垂らしておざなりに塗り伸ばすと、平はそれを躊躇なく隣の尻穴に挿れた。
「んぅ、お、お゛お゛お゛ぉ゛っ!」
雄叫びと共に、尻穴がディルドを根元まで飲み込んでいく。
カリ首は高過ぎるし、竿の部分にはゴーヤのような凹凸のイボが付いていて到底人間のモノを模したようには見えないが、自分で持ってきただけあってこの尻を鳴かせるには丁度いい。
「それで遊んで、大人しくしててくださいね」
一際高く腰を上げて頭を枕に沈めたまま戻って来ない剛天を横目に、平は自分の逸物にコンドームを着ける。
「俺が着けてやろうか?」
振り向いた金剛の目元には涙の流れた痕があった。
それが昨晩の激しさを物語っているようで、平は思わず視線を逸らす。
「これぐらい自分でヤラせて欲しいッスよ……番長は優し過ぎるッス!」
何よりこんなに至れり尽くせりじゃ……ダメになっちゃうッス!
「……優しくない方がいいか?」
「いや、優しくシてほしいッス!」
眉をハの字に曲げて言う金剛に平は即答した。
「なら来いよ。いや……来てくれ」
自ら尻たぶを掴み拡げられる谷間には、物欲しげにひくつく尻穴が隠れていた。露わになった尻穴はひくひくと蠢き、味わい足りないと言いたげに主人の腰も揺れる。
「エロ……」
思わず呟きながら、平は己の逸物の先端を尻穴に当てがう。
既に一度貫いた秘所であるからか、相手の腰を掴む手に離すまいと力が篭った。
「挿れますよ、番長」
「ん……」
返事を聞いてからゆっくり少しずつ先端を呑ませていく。
ゴム越しに熱い粘膜がねっとりと絡み付き、もっと奥へと誘われる。
単に彼の腰が揺れているだけかも知れないが。少なくとも今の快楽に翻弄される平には、本当のトコはどうなのか分からない。
「あぁっ……ねっとりしてて、どんどん入って……ッ!」
「全部挿れたら動いてもいいぜ、平」
「ばん、ちょ……あ、あああぁぁッ……!?」
少なくとも、この関係はまだまだ終わりそうにない事だけが確かだった。
ヤマなしオチなし意味なしの正統派(?)ヤオイすけべ話。
3Pはタグ付けるのが難しいので支部に移す事はないです。たぶん。
