目を覚ますと、知らない天井が見えた。
俺は、確かヘンリックに取り押さえられたんだったか。首を少し傾けると、心配そうにしているヘンリックが見えた。
「大丈夫だ」そう言って、ヘンリックの頭を撫でてやる。
相棒は、少し心配性な所がある。俺の怪我をした手のひらを見て、今も涙を溜めているのだから。
「ガスコイン、すまない」
「……良いんだ、俺達は相棒だろ?」
ゴーン、ゴーン……何処からか、そんな音が聞こえる。獣狩りの夜を知らせる鐘だ。
俺達は知らない白い部屋を出て、獣を狩る事にした。
白い壁を赤く染め、血に塗れ、獣を狩る。
全て相棒の言う通りだった。
二人揃って狂気に陥るのはなんだかロマンチック。
